マルニ木工は広島市に本拠を構える、日本を代表する老舗家具メーカーです。
木を知り尽くしたマルニ木工は、信頼の家具作りにハイクオリティデザインを重ね、国内外問わず注目を集めています。1928年に「昭和曲木工場」を設立したのちの1933年に誕生したのが「マルニ木工株式会社」。職人の手作りが主流の時代に、工業化をモットーにかかげ、家具の量産化を目指しました。第二次世界大戦後、洋家具の大量生産に着手し、後にマルニ木工の名を確かなものにしたヒット商品がデッキチェアです。昭和20年代後半に、このデッキチェアが爆発的ヒットを記録し、洋家具作りで培った曲げ木の技術を用いながら徐々に生産能力を上げていったのです。
マルニ木工が目指す家具のカタチは、「健康宣言家具」。長い年月を共にする家具は、家族のようなもの。大切に家具を扱うことによって、家具もわたしたちの生活を支えてくれるのです。マルニ木工が考えるのは、健康を第一と考えた家具の安全性。ホルムアルデヒドを含有しない塗料を採用し、WHO(世界保険機関)の基準を完全にクリアした合板や接着剤を用いています。子供向けの家具にも、ドイツ生まれであるエコロジカル自然塗料(アウロ)を用いるなどし、信頼のおけるプロセスを構築しているのです。また、21世紀における家具作りと切り離せないのが環境問題。木材を主材料として扱うマルニ木工では、環境との共生を念頭に、森林の保全と育成、資源の再利用などにも着目しています。環境にやさしい家具作りを進めるとともに、家具を通して健康を人々に届けるのがマルニ木工なのです。
マルニ木工を語るときに忘れてはならないのが、名高いデザイナーの数々。外部からのクリエイティビティを柔軟に取り込み、常に新しい方向へとチャレンジの幅を広げてゆくマルニ木工の姿勢は、今や日本を飛び出て世界にも知られています。
マルニ木工のデザイン性をさらにレベルアップしているクリエイターを、ここに少しご紹介します。
建築家の妹島和世+西沢立衛(金沢21世紀美術館、トレド美術館ガラスパビリオン)。
日本のインテリアデザインを築く内田繁(門司港ホテル、神戸ファッション美術館)や植木莞爾(Apple Computer Retail Storeの全米展開2001〜2003)。
インテリアデザインやプロダクトデザインで世界へ活動の場を広げるnendoの佐藤オオキ(消臭プラグ、引出しの家)。
アートディレクターとして活躍するだけでなく、グラフィックやプロダクトデザインも行う八木保(TRIBU)。
国内外の大手メーカーの数々のコンサルティングを手掛けるプロダクトデザイナーの深澤直人(INFOBAR、±0)。
海外からは、プロダクトデザイナーのジャスパー・モリソンや、建築やインテリアだけでなくグラフィックやプロダクトなどオールラウンドに活躍するミケーレ・デ・ルッキなどが控えています。
マルニ木工の根強い人気は、この数々のデザイナーの手腕にもありますが、言うまでもなく厳しい品質管理にも隠されています。
日常のあらゆる動作や状況に対応すべく、耐久力の高い家具を完成させるためには木材のクオリティが求められるのです。海外から運搬された木材は3ヶ月風雨にさらし、天然乾燥した後、人工乾燥機で含水率12%以下にまで乾かします。この行程を経てやっと材料と成りかわるのです。
購入後の3年間は規定による保証修理が可能、そして保証修理期間終了後の7年間はマルニユーザー価格にて有償修理ができ、10年間の安心保証からも、信頼ある耐久性を見ることができます。
マルニ木工はあらゆるユーザーに応えるために豊富なシリーズをご用意しています。
「ネクストマルニ」は著名デザイナーや建築家とのコラボレーションにより完成され、発売当初より世界からも注目を集めたほど。和風家具のカタチではなく、日本の思想を家具に込めた洋家具シリーズです。
「ヒロシマ」は、日本を代表するデザイナー深澤直人を迎えて開発されました。日本の美意識を現代に合わせて込めた、シンプルかつやさしい表情をもつ家具です。
「フレンディ」は、学習デスク。子供の成長に合わせて変化し、大きくなっても使い続けることのできるロングライフデザインが人気の秘密です。高い収納力で、整理整頓の習慣づけを家具から学びます。
その他にも積み木のように簡単に組み合わせ可能はシステムボードの「F-UNIT」、品格とエレガンスを持ち合わせたトラディショナルファニチャーの「ブリタリア」、家具の新たな方向性を示す、くつべらの「シューホーン」など様々です。
日本が世界に誇る美意識をマルニの木工家具からぜひ感じとってみてはいかがでしょうか。
インテリアプラスでは、東京都・東京ショールーム、大阪府・大阪ショールーム、広島県・広島ショールームを中心に「マルニ木工」の店外催事のご案内をいたします。
株式会社マルニ木工の会社概要
会社名 | 株式会社マルニ木工 |
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本社 | 〒738-0512 広島県広島市佐伯区湯来町白砂24番地 |
表組みのサンプル
昭和3年 | 創業5月22日昭和曲木工場と命名、12月20日曲木椅子第一号完成。 |
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昭和8年 | マルニ株式会社に改名。 |
昭和17年 | 家具の生産停止、軍需品の生産となる。 |
昭和21年 | 進駐軍宿舎用家具大量受注。 |
昭和24年 | 曲木椅子生産再開。 |
昭和24年 | 木材人工乾燥の研究着手。 |
昭和28年 | デッキチェア発売。 |
昭和30年 | デッキチェア(オアシス)爆発的ヒットとなる。 |
昭和35年 | ソロモンマホガニー材との出会い。南洋材輸入が始まる。 |
昭和37年 | 二段ベッド大ヒットとなる。ソロモンマホガニー材の本格使用始まる。 |
昭和41年 | カービングマシン1号機完成。彫刻入り家具の生産開始。 |
昭和42年 | エジンバラ発売。 |
昭和43年 | ベルサイユ発売、洋家具史上空前のベストセラー商品となる。 |
昭和46年 | ショパン発売。 |
昭和48年 | ボウリングピン製造。 |
昭和49年 | 品質保証制度実施、成形合板による商品(ミランダ)発売。 |
昭和50年 | クラシック家具(エドワード)(アンドリュー)カジュアルモダン(リリー)発売。 |
昭和53年 | トータルコーディネイト商品(レッドキャビン)発売。 |
昭和55年 | トラディショナル家具の定番(地中海シリーズ)発売。 |
昭和59年 | モダンシリーズ(ニューヨーカー)発売。 |
昭和63年 | トラディショナル家具(地中海ロイヤルシリーズ)発売。 |
平成元年 | トラディショナルのプレステージ商品(ケントコートシリーズ)発売。 |
平成6年 | マンションライフ(アビーズ)エレガントトラディショナル(グレース)発売。 |
平成9年 | トラディショナル新シリーズ(マナスクエア)新和風(友座)(詩仙)発売。 |
平成10年 | 新素材【セラム】の開発【学習デスク】への参入、エコロジー商品の開発、高齢化社会への提案。 |