ダンボールベッドの思い出

子どものころ、ベッドに憧れていました。

和室の多い家に育ったため、畳が傷付くという理由で、どうしてもベッドを買ってもらえなかったのです。テレビや友だちの家でベッドを見ると、どうしても欲しいと言う気持ちが抑えられなくなりました。ベッドを自作した経験もあります。自作といっても小学生ができる自作はたかが知れています。

その当時は本をたくさん持っていたので、ダンボールの中にぎっしりと本を詰めて、そのダンボール箱を何個も床に並べました。その箱の上に布団を敷き、仮設のベッドを作ったのです。

しかし、寝心地は最悪でした。寝床が不安定だとこれほど体に悪いのだと、小学生ながらに悟りました。まず、ダンボールの高さが一定ではないので寝ていると腰が痛みます。さらには寝返りを打つと、ダンボールがずれて、すき間ができてしまいます。ダンボールベッドに寝ていた毎日は、常に腰が痛く、寝起きは最悪で、小学校へ行っても先生から顔色が悪いと言われました。4日ほど続けたのですが、無念にもダンボールベッドを解体し、本を棚に戻した思い出もあります。

最先端ベッド、エアーループマットレスの寝心地のよさ

大人になって寝心地のいいベッドに寝るたびに、小学生のころに作ったダンボールベッドを思い出します。普通のベッドに寝ているときは全く思い出さないのですが、寝心地のいいベッドに寝ると、半自動的にダンボールベッドの寝心地の悪さを思い出すのです。

大塚家具が出しているエアーループマットレスに寝たときも、同じでした。驚いたのですが、このマットレスにはコイルが使われていないみたいです。細いポリエチレン系樹脂を絡め合わせて作ったクッション素材が詰まっているようです。エアーループマットレスは、何より軽くて、寝ていてもマットが体重を上手に分散してくれるイメージがありました。ダンボールマットは体重が分散されず、腰が沈み込む感じになって、朝起きると物すごくつらいのですが、やはりいいベッドは腰の負担がほとんどありません。いいベッドに寝ていると気付きませんが、悪いベッドに寝ると、初めていいベッドの良さが分かります。試してみるといいかもしれません。ダンボールベッド。

清潔な点も、エアーループマットレスの特長

寝心地だけではありません。

エアーループマットレスはカバーが取り外し可能で、洗濯機で丸ごと洗える点もメリットです。ダンボールベッドを試してみれば分かりますが、一晩でダンボールがしっとりと湿ってしまいます。腰の痛みでダンボールベッドを解体したときには、ダンボールのふたが完全に湿気で駄目になっていました。子どもながらに、人は寝ながら汗をかいているのだと学んだ最初の瞬間です。そう思ってから今に至るまで、寝床の清潔感には非常に気を付けています。エアーループマットレスは、カバーを外して丸ごと洗濯できるので素敵です。マットレスやシーツはもちろんチェンジできますが、やはりマットレスのカバーも洗えるとありがたいです。ベッドを不潔にしていると、ぜんそくにかかってしまう人も居るようです。見えない汗がどんどん蓄積し、その汗が菌の温床になっていくと考えるだけでも息苦しくなります。やはりベッドは清潔におきたいです。