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一枚板無垢テーブルで有名な九州大川の関家具木馬・自社工場を訪問しました。

アトリエもくば大川ギャラリー九州、福岡県大川市は日本有数の家具産地のひとつです。
今回はその大川で魅力的なプロジェクトを多数立ち上げている関家具様を訪問しました。アドバイザーの田中様にお話を伺いました。

アトリエもくば大川ギャラリーで販売されている一枚板テーブルは、ギャラリーすぐ横の自社工場で製造されたものを直販しています。
自社工場が横にある事はたくさんのメリットをもたらします。熟練の家具職人達が丁寧に作り上げた一枚板を直売することで適性価格でご提供できること。また、細かいオーダーや別注はもちろん、将来のアフターケアにも柔軟に対応できることです。

関家具木馬では高い品質の一枚板を作るために素材からこだわっています。国内だけでなく世界中から直接良質な木材を丸太の状態から仕入れています。丸太の状態からノコで挽いて板の状態にしてから数年をかけて自然乾燥と人工乾燥(乾燥釜)で乾燥し含水率を調整していきます。一枚板の含水率が安定してから、自社工場に運び込まれます。

Q:工場内での一枚板が完成するまでの流れを教えて下さい。

A:こちらが乾燥の上がった状態の板です。乾燥しただけの状態で何も加工を施していません。乾燥行程でヒビが入ってしまっている部分はカットして最終的な長さを決めて行きます。

Q:ヒビの入っている部分をリボンのような木片で繋いでいる加工を良く見かけますが?

A:千切り(チギリ)ですね。元々短い板でそれ以上カットできない場合は入れる事はありますが、ある程度長さがとれる一枚板の場合は状態の良い部分だけを残して千切りを使わないようにしています。

Q:結構な厚みのある一枚板ですが、実際はどの位の厚みに仕上がるんですか?

A:一般的にはだいたい5ミリ前後削るイメージですね。実際にどの程度削るかは、乾燥した時の反り具合によります。この下の方の板は結構反っているので曲がりを削って行くことになります。最終的には5センチくらいの板になると思われます。

Q:ところで乾燥にはどのくらいの期間が必要なんですか?

A:一般的には3年程度です。しかし、ひとつひとつの板について含水率という含まれる水分の割合を測っていて、10%を切るくらいを目標値に調節をしています。人工乾燥(乾燥釜)に入れたり、また外に1ヶ月出して水分量を調節したりします。急激に乾燥をすると割れが酷くなってしまうので、ゆっくりと行程を繰り返して乾燥させていきます。

Q:ここから機械に掛けていくわけですね。

A:乾燥させた状態の一枚板はこんな感じのハードな表情をしているのですが、まず最初に荒削りをする機械に掛けます。ここである程度最終的な厚みを決め、平らにしていきます。

こちらの削り終えた板を見てみるとラインのようなものが見えています。これは削る時にダイヤの歯のような物で処理しながら流していくので付いてしまうラインなんですが、それをこちらの機械に掛ける事で滑らかな表面に加工することが出来ます。

ここまでがだいたい機械処理の部分で、ここからは人の手による作業がメインになります。
たとえばこの部分穴が開いていますが、手作業で穴埋めをしていきます。表面を削った時の木屑を埋めて専用の接着剤で固め、再度表面を削って仕上げます。その後、ヤスリを掛ける専用の器具で細かい仕上げをしていきます。

Q:この工場には2階があって、そこが主に塗装関係の作業をしているようですね。

A:こちらでは刷毛塗りやエアブラシを使って塗装をしていきます。塗り立てで艶が出ているのですが、数回削って塗装面を薄く仕上げます。そうすると艶が抑えられて落ち着いた仕上がりになります。こちらはウレタン塗装を施していますが、木の質感が感じられる薄い塗装になります。全ての行程が完了するのまで、約一ヶ月ほどかかります。

今回は九州福岡の関家具木馬の大川工場をご訪問させていただきました。水曜日にご訪問となり、工場がお休みでスタッフの方にお会い出来なかったのが大変残念でしたが、田中様に丁寧なご説明をしていただき、一枚板をひとつひとつ手間を掛けて丁寧に製作されていることが良くわかりました。
本当にありがとうございました。

九州大川の一枚板テーブルが見られるイベント

予定されているイベントはありません。
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