東京 代官山には、イタリアンソファのオリジナルブランドストア「ソファ専門店 フェデリコセコンド/FedericoⅡ 代官山」があります。2014年8月のオープン以来、高い評価を受け続けている注目のブランドです。
FedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリアは、一枚板テーブルで有名な「アトリエもくば」や古くて新しい感性が高い評価を受けている「ノットアンティークス」等のブランドを展開する関家具のソファブランド。代官山の「ソファ専門店 FedericoⅡ/フェデリコセコンド代官山」は、東横線代官山駅東口から徒歩3分にあり、大変アクセスが良いのが特徴です。
代官山といえば、近隣に大使館が多くて、閑静な住宅街と洒落たブティックやカフェが点在する人気のスポット。ショッピングやお食事などを楽しんでから「ソファ専門店 FedericoⅡ/フェデリコセコンド代官山」でじっくりイタリアンソファをご覧になるのも楽しいかもしれません。
今回はソファ専門店 FedericoⅡ/フェデリコセコンド代官山にお伺いして、店長の信本様にFedericoⅡItaliaについてお話を伺いました。
Q:まずFedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリアの成り立ちのお話からお伺いします。
A:今から十数年前の話になりますが、関家具としてヨーロッパ方面に進出することになり、仕入れ輸入元を探しに行きました。調べてみるとイタリアには今まで見たこともないような非常に品質の良い革素材があることがわかり、そこから本格的にイタリアンソファの仕入れが始まりました。他にはドイツのノンスプリングのマットレス「センベラ」の取扱いも始めました。
イタリアにしかない高品質な革張りソファを日本にも広めたいと思い、100%イタリアハンドメイドの商品を開発し始めました。
取り扱いの始まったイタリアソファは全国の家具店様に卸し、エンドユーザー様へ販売していただいています。さらに認知度を上げ、より多くの方々にイタリアの素材の良さ、ものづくりへのこだわりを知っていただくために、さらなる商品開発、ご提案方法を模索していました。
Q:そこで新しいオリジナルブランドが必要になったわけですね。
A:フェデリコセコンドというの名前は、フェデリコ二世「神聖ローマ皇帝」のことで南イタリアを統治した優れた皇帝として有名です。南イタリアを整備し、芸術や学問を大切にしたことでも知られています。
私達にも何十年も南イタリアに通い続けて、同じ工房に行って顔なじみの家具職人さん達とソファを作って来た歴史があります。南イタリアの歴史と私たちの歴史を重ね合わせて「FedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリア」というブランド名を選びました。
FedericoⅡItaliaの直営店としては九州大川だけだったのですが、一枚板やクラッシュ等の直営店が東京や大阪等に進出しており、その流れでFedericoⅡItaliaの直営店も出したいと考えていました。ただ場所にはすごくこだわりたかったので、1年以上場所を探していましたが、最終的にここ代官山にたどり着きました。
Q:FedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリアは日本を意識して作った100%イタリア製ソファとお聞きしました。
有名イタリアブランドのソファはたくさん日本にも入って来ていますが、ほとんどがラインナップの中から売れそうな物を選んで持って来ているのが実情のようなんですが、そのあたりのソファ作りの取り組み方をお話いただけますか。
A:そうですね。ヨーロッパの名だたる有名なブランドはたくさんありますが、それぞれに特徴がありデザインも洗練されていて刺激になります。フェデリコセコンドの特色としては、イタリアの家具職人による100%ハンドメイドであることはもちろんですが、サイジングから革のチョイスも含めて日本のニーズを意識したソファ造りを行っています。
Q:日本を意識する場合に特に気をつけていることは?
A:やはりサイズですね。欧米の住宅と比べると日本の住宅は狭いので、お部屋に置いても圧迫感の無いサイジングで製作しています。まず横幅、そして座面の奥行き、座面の高さを重要視しています。これらの要素はスペースの問題だけでなく、ソファとして最も重要な座り心地の質を左右する重要な要素でもあります。FedericoⅡItaliaの人気モデル「ロメオ/ROMEO」で実際にご説明します。
FedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリアの代表的ソファ「ロメオ / ROMEO」の座り心地
A:このロメオ/ROMEOというソファは日本人が開発したのもので、日本のニーズを考慮しながらイタリアで100%ハンドメイドで作られました。純粋なイタリア製ソファですが、いくつかのアイデアを取り入れています。
まず、一番大切な座り心地の部分ですが、座った時に腰から背中に掛けてが背もたれと密着していること、そして、その時に若干ですが、膝の裏側の部分に少しすき間ができる…。これが座り心地が良く、身体にも一番良い姿勢と考えています。
Q:この「ロメオ / ROMEO」ですが、腰部分に小さなクッションが特徴的ですね。
A:「ランバーサポート」です。このソファの場合は置きクッションではなく背もたれに一体化されています。このクッションが腰部分のすき間を無くし、腰の負担を軽減して快適な座り心地を実現しています。このランバーサポートはロメオ以外にもフェデリコセコンドのいくつかのモデルで採用されています。
また、座面の奥行きと高さも適正な比率が決まっています。もし奥行きを広げると同じ座面高ですと足が浮いてしまいます。その場合は座面高を落とす。逆に奥行きが狭いと座面高を上げても良いことになります。最も座り心地の良いサイズを採用しています。
このロメオにはもうひとつ特徴があります。背もたれクッションが取り外し可能になっています。
裏面にマジックテープとファスナーで止めるようになっています。この部分も弊社のアイデアで取り入れた部分ですが、通常100%イタリアンメイドのソファでこのような構造を付けることはありません。
この構造を採用した最大の理由は搬入時の間口の問題です。やはり日本の住宅は間口も狭いことが多く、できるだけ搬入サイズをコンパクトにすることが求められていました。
また、取り外しができる背クッションは、女性等、背の低い方は、ファスナーを外した状態で少し前に出していただくと「腰あたり」が良くなります。座面奥行きの調整もできるわけです。
ロメオは使われいるイタリア製皮革にも特徴があります。
オーソドックスでシンプルなデザインのソファなんですが、特徴的な革を選ぶことで、非常に重厚感のある仕上がりになっていて、「二色染め」という方法で革を仕上げています。二種類の染料を使って意識的に「ムラ」を発生させ立体感のある質感を出しています。
ソファをご説明する時には、もちろん座り心地やサイズのお話も重要なのですが、実は一番最初にご説明するのは「革の質感」に関することが多いですね。イタリア製皮革はクオリティを示すのに数字で表します。1000〜5000番というように数字が大きい方が革のランクが高いのですが、ロメオに限らずFedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリアのソファは出来るだけ高いランクの革を使っています。今このショールームに並んでいるソファですと最低でも3000から、一番高いものですと7000番台の皮革が使われています。
Q:7000番ですか!どのソファになりますか?
A:こちらの「マラテア / MARATEA」というソファです。非常に滑らかな手触りですが表面のコーティングをほとんどせずに、革の表面を軽く毛羽立たせることで、独特な肌触りと質感を実現しています。通常は表面に顔料コーティングを施して塗幕を貼るわけですが、塗幕の厚みがあり過ぎると、革本来のしなやかさが無くなってしまいます。高品質なイタリア革の滑らかでしっとりとした素材感を楽しむ為のソファと言えるでしょう。
その他にもFedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリアの素晴らしいソファ達を少しだけご紹介。
こちらはカウチソファタイプの「ジョルノ/GIORNO」。存在感のあるフォルムが印象的なカウチソファですが、他にも3Pと2Pソファがラインナップされています。特徴としてはあの「ランバーサポート」が付いている所ですね。普通このような腰サポート機能が付いたソファはデザインが犠牲になってしまうことが多いのですが、まったくフォルムが崩れずに座り心地を向上させています。
新作ソファのひとつ、コーナーソファの「レッジーナ/REGINA」。
ワイドサイズで3000mmを超える本格的なロータイプのコーナーソファです。広い座面クッションの上でゆったりくつろぎたい方にはぴったりです。
こちらも新作ソファ、「シカゴ/CHICAGO」。
アニリン仕上げのイタリア革の素材感が印象的な3Pと2Pソファです。アニリンレザーは染色した革を乾燥させ、オイルを染みこませた後、高熱と圧力を加えます。ワックスで仕上げを行うことで独特のなめらかな質感になります。細部のデザインにこだわったため開発を始めてから、約1年半かかり、完成しました。
他にもFedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリアの魅力的なイタリアンソファが多数展示されています。また、ショールームの奥には、布張りソファブランド「リラックスフォーム/RELAXFORM」も展示もあります。
駆け足でしたが、注目のイタリアソファブランド「FedericoⅡItalia/フェデリコセコンドイタリア」と、直営店「ソファ専門店 FedericoⅡ/フェデリコセコンド代官山」のご紹介をさせて頂きました。信本店長にはお忙しい中、ご対応頂き、本当にありがとうございました。
100%イタリア製ソファでクオリティの高さはもちろんですが、日本人のニーズを考えて様々なアイデアを投入した新しいタイプのイタリアンソファだと思いました。同じランクのイタリア革を使ったソファとしてはコストパフォーマンスも高く本当に注目のイタリアンソファブランドとなっております。
是非、機会がありましたら販売イベント等にご参加いただき、FedericoⅡItaliaのクオリティを実際にお試しになってみてください。
本物のイタリアンソファがご覧になれる家具イベント
予定されているイベントはありません。