ソファの本革、合成皮革、布の3種の素材を理解する

本革は肌触り、通気性、耐久性に優れた最も高級な素材です。
革張りソファにもグレードがあるため、グレードによって質感やデザイン性が違ってきます。グレードが上がると当然価格も上がりますが、品質も上がるため一般的に耐久性も高くなると言われています。定期的に本革用のメンテナンスキットやクリーナーを使ってお手入れをすると良いでしょう。

「良い物を購入して大切に末永く使う」

これは家具に限らず良い商品を手に入れる一番重要なことだと思います。

対して、合成皮革は主にPU（ポリウレタン）、PVC（塩化ビニール）が素材として使われています。
本革よりも価格が安い分、耐久性や通気性が落ちます。しかし最近の合成皮革は質がいいですし、PUは通気性がよいので本革にこだわらなければ合成皮革でも満足できる場合があります。
ご家族に元気なお子様やペットがいる場合にソファが汚されることが予想される場合や、ご予算の関係など事情は様々です。

もうひとつの素材は、ファブリック（布張り）素材です。
昔は布張りソファは一番安いソファの典型的な素材でした。しかし、今は廉価版から高級品まで大変幅の広い商品展開をしているのが布張りソファです。
国内の高級木工ブランドも多数ファブリック系のソファを発表しており、価格帯も高級ソファの範疇に入る物が多くなっています。布素材なので汚れに弱く、水系の汚れは防げません。そういう意味ではデリケートなソファと言えるでしょう。布張りがカバーリング仕様になっていてクリーニング可能なタイプも増えています。

ソファの座り心地は一定時間座ってチェックする

1〜2分座っただけでは本当の座り心地は分からないため、最低でも10分以上は座って体が痛くならないか確かめておきましょう。深く沈み込む革ソファは最初は座り心地がいいですが、だんだんと体に負担がかかってくるので長く座って確かめる必要があります。

もうひとつ重要なのが背もたれの高さです。最近のソファはデザイン重視のロータイプや逆にハイバックといって背もたれが通常より高いタイプもあります。首や後頭部までもサポートするような背もたれもあります。どちら良いのかは人それぞれです。一般的に若い人にはロータイプ系のソファ。お年寄りにはハイバック系のソファが人気があります。
そして、両脇のアーム部分（肘掛け）の高さも確かめておきたいですね。
アームが高すぎると寝転んだ時に頭を乗せにくいですし、アームが低すぎると肘がかけにくくなります。お店でソファに寝込んで確かめるのは難しいですが、アームの高さが適度かどうかも忘れずにチェックしておきましょう。

意外と見落とし勝ちなソファのサイズ

意外と盲点になることが多いのがソファのサイズです。
お店ではそうでもなくても、実際にお部屋に入ると予想外に大きくて驚くことがあります。店舗やショールームは大きくて周りに障害物が少ないので相対的にソファが小さく見えます。逆にお部屋の閉鎖された空間では予想外に大きく見えるのです。

ソファのような大型の家具を購入するときは必ずお部屋の実寸を正確に測り、どのサイズまでのソファが置けるのか事前にサイズを決めておきましょう。また、納入経路もチェックし、ドアの大きさや廊下の幅、2階に上げるときは階段を通り抜けられるかどうかも含めて事前にチェックしましょう。
もし、搬入時にお部屋に入らず返品になった場合、配送費等を実費で請求されることがあります。そんなことになったら大変ですよね。

良いソファに巡り会えますようにお祈りしています。