円安でいろいろな商品が値上げする
最近、円安や原材料(仕入れ値)の高騰を理由にいろいろな商品の値上げが増えています。
某大手家具チェーンでも輸入家具を中心に6〜7月に平均で5〜10%程度値上げすると発表しています。
家具だけではありません。一番身近に感じるものとしては食料品の値上げが皆様の生活には直接大きな影響があるでしょう。小麦粉のような多くの食品の基礎になるような原材料の値上げはあらゆる食品に影響を与えます。
円高、円安の基本をおさらい。
2,000ドルの高級輸入ソファ。
最初は1ドル=150円だった場合、2,000×150=300,000円が
円高で1ドル=100円になったら、2,000×100=200,000円となり、
10万円得した計算になります。これが円高。円の価値が上がると輸入品を安く購入できるわけです。
【円安】
円安の場合は、これのまったくの逆。輸入品を買うのは不利になります。
原材料も仕入れ値が高くなり、結果として値上げをすることになります。逆に日本製品を外国に売る場合は有利になります。
どうやら「値上げの夏」は避けられない?
食品関係では小麦粉をはじめとしてパンやマヨネーズ、ハムなどが値上げされ、多数の批判を浴びている電気料金の値上げや、アップルのiPadまで値上げすると言われています。やはり部品の調達コストの問題でパソコン各社も値上げする可能性が出ています。
問題の家具の値上げですが、一部の大手家具チェーンさんだけの問題ではありません。理由は簡単な話で家具は完成品も原材料も輸入に依存している割合が大きいからです。
- 木材等の原材料を輸入して国内で製造している家具メーカー
- 海外で家具を製造して輸入している家具メーカー
- 海外の有名ブランド家具を輸入する家具メーカー
これらの家具メーカーは、円安の影響を受けて値上げに転じる可能性があります。これは大変です。どこかの不動産のマンション広告じゃないですけど、値上げ前に早めにゲットしましょうみたいな話になるわけです。消費税のアップも控えていますのでどんどん表現がエスカレートしているようです。これはある意味本当のことかもしれませんが、あまりそこだけに目を捉われると、本当に良い家具との出会いを損ねる可能性があります。
低価格家具チェーンにも円安の影響は無視できないようです。
一部のチェーンではこれまでの安売り一辺倒の流れから、リフォームを絡めての販売や、生活スタイルを含めた提案型の販売を展開しています。円安の影響を受けて無理に安売り維持で苦しむより、高品質な家具の提案へ方向性を変えているのです。
円安だからと惑わされずに、長く使える良い家具を選ぶ事が大切です。
円安で家具の値段が高くなる。大変なことです。これから家具を買おうとお考えの方はさぞご心配されていると思います。しかし、もうすぐ値段が上がってしまうから、店頭の残った家具の中から急いで選んで買ってしまうことには注意が必要です。中には価格据え置きと謳いながら、売れ残りを処分していることもあるかもしれません。円安で輸入家具が高くなっているなら国産の家具をもう一度見直すのも良いかもしれません。こういう時だからこそ、じっくりと家具を選び、質が高くて長く使える良い家具を選びたいものです。