飛騨の木工文化と職人の思いを受け継ぐ、飛騨産業。
創業以来、90年という歴史の中で、飛騨産業の家具は進化を遂げてきました。90年の歴史の重み、そして磨かれてきた技術は、消費者に確かな品質の製品を届けています。使うほどに愛着が増し、思い出が増えていく家族の家具を、飛騨産業はひとつひとつ大切に生産しているのです。
飛騨産業では、一般にはあまり家具用材に向かないと言われている「杉」を、あえて素材として使用しているシリーズもあります。日本の国土は60%以上が森林ですが、木材の自給率はわずか27.8%。多くの木材を海外から輸入しています。森林資源が豊富にあるにもかかわらず、その活用法は確定されておらず、貴重な資源が放置されているのです。このままの状態では、日本の国土荒廃が進んでいくことも予想されます。国産材を育て活用することは、国土を守り、育てることにもつながります。飛騨産業は、「木づかい運動(国産材を通じて日本の健全な森林設備を推進し、京都議定書の森林によるCO2吸収目標の3.8%の達成を目指す林野庁の運動)」に参加しています。
日本の杉を使用したHIDAプロジェクト
飛騨産業のHIDAプロジェクトは、無駄のない美しい流れのデザインが特徴の、日本の杉を使用した家具プロジェクトです。イタリアの工業デザイナー、エンツォ・マーリとのコラボレーションによりスタートしました。杉の持つ特性「柔らかさ」は、強度が必要となる家具にとっては短所でしたが、地元の森林組合ら5社とともに設立した「飛騨杉研究開発協同組合」で開発した杉の圧縮技術により、家具に適した硬さの杉材を作ることに成功しています。HIDAの家具は、杉の持つ木目の美しさを活かした、優しい肌触りの製品となりました。チェアやソファを始め、ダイニングテーブル、キャビネット、ベッドなど、どの製品も、デザインの美しさと天然木の持つ独特の風合いが際立っています。
飛騨産業の人気シリーズのひとつ「森のことば」は、森の恵み、樹木の個性を楽しむことをコンセプトに「節」を主役とした家具シリーズとなっています。その魅力は、素朴でシンプルだけれど、木本来の力強さを感じさせるデザインと、使い心地の良さです。あえて低めに設定されたリビングチェア、ダイニングチェアは、実際に座ると、とても楽な姿勢がキープできます。暖かみのあるデザイン、品質の良さと使い心地で、一生ものの家具となるでしょう。シリーズには、ナチュラルなデザインと曲線を活かしたフォルムの「森のことばCURVA」、落ち着いた色合いで高級感と重厚感を感じさせる「森のことばWalnut」、連続したカーブを組み合わせたデザインがユニークで特徴的な「森のことばibuki」があります。
人と環境に優しく安全な家具を作り続ける飛騨産業
飛騨産業が使用するすべての合板・塗料・接着剤は、人と環境に優しく安全な「F☆☆☆☆☆」対応のものです。また、各家具の耐久箇所について、制作過程の不都合による破損の場合は、購入から10年間の無償修理も行っています。
人にも環境にも優しい家具が注目され、子供のための学習机を購入する方も多いようです。飛騨産業の学習机の特徴は、シンプルで使いやすいこと。余計な装飾はなくても、美しさを感じさせるデザインは、飛騨産業の他の家具にも共通する特徴ですね。子供時代だけでなく、成長しても十分使える製品に仕上がっています。人気シリーズは、リビングに設置しても違和感がなく部屋に溶け込むデザインの「kotonoba」。学校から帰ると、自分の部屋ではなくリビングテーブルで宿題をするという子供も多いですが、kotonobaは、リビングの家具のひとつとして置いても馴染むデザインです。リビング学習の学力向上が注目されている現在、最も注目されている製品のひとつとなっています。様々なパーツを組み合わせることで、自分が使いやすいに学習環境を整えることのできる「Soffio」も人気商品です。机、キャビネットには様々な種類があり、その組み合わせは100通り以上にもなるそうです。
飛騨の匠の技術を基盤に、伝統と現代のデザイン美を融合させた飛騨産業の製品。気になる方は是非一度、ショールームに足を運んでみてください。