色で変身 〜インテリアのイメージ〜 | インテリアプラス

本文へ

色で変身 〜インテリアのイメージ〜

Twitter
Facebook
はてなブックマークはてな
友だち追加数

インテリアカラーの基本

カラーコーディネーションはインテリアにおける大きな楽しみのひとつです。住空間における色使いは気分や体調も左右するので、楽しみながらも慎重に選びたいところ。まずはどんなところに色を足してゆけるのか、現実的なカラーバランスを把握しておきましょう。
70%を占めるベースカラーは、変化できかねる元からある壁、床、天井の色です。日本のマンションや一戸建てで多いのは、白とベージュの組み合わせ。このベースカラーをスタートに実際のカラーコーディネーション計画を練ってゆきます。
20%を占めるメインカラーは、存在感を放つ家具がもつ色を指します。テーブル、椅子、ソファ、チェスト、キャビネット、カーテンが含まれます。これらの色が空間の印象を大きく動かす鍵を握っています。
10%を占めるアクセントカラーは小物やアートなど、個性を十二分に発揮できるポイントとなります。
色の種類は寒色と暖色に大きく分けることができます。寒色は青系で清涼感をもたらします。食欲減退の色でもあるので食空間を避け、寝室で鎮静効果をねらうのもよいでしょう。暖色はあたたかいくつろぎをもたらすため、北側の部屋にアクセントとして足すと視覚的なメリットを及ぼします。

同色系

色のばらつきを感じさせない同色系は、失敗のないオーソドックスな雰囲気を完成させます。同じ色相のなかで、明度や彩度の異なるものを組み合わせるので、大きく外れることはありませんが、単調になってしまいがち。ベースカラーとメインカラーでバランスを整えたら、アクセントカラーで大胆に遊んでみるのもよいでしょう。ある程度メリハリをもたせた方が空間のもつ奥行きも、豊かでふくよかになるものです。

ホワイト系

ホワイト系インテリアはモダンで広々とした印象をつくります。照明や窓から射し込む光を反射するのも白色の特徴であり、部屋は明るい雰囲気で満たされます。ただ、真白なインテリアは近未来的で、非日常的イメージにもなりやすいので、ある程度の色との取り合わせがポイント。白色自体は背景として存在感を薄めることもできるので、様々な色を受け止め、安心感大です。
ベージュ系の木製家具を合わせると、流行廃りのないやすらぎの上品な空間に仕上がり、インテリア初心者にはおすすめです。
ダークブラウン系と合わせると、重厚感が加わりシックでメリハリのある空間となります。ただ色の差が大き過ぎると重苦しくなりがちなので注意しましょう。
色を合わせるなら、例えばクッションの一点だけなどにならぬよう、3カ所くらいにわけてトータルコーディネートを。ワンポイントのカラー使いは浮いて見えてしまいます。ホワイト系インテリアの敵は汚れなので、掃除をこまめに行う習慣がつきますね。

ウッド系

ウッド系インテリアはリラックスした空間をつくります。塗装家具や、プラスチック、ガラス家具などでは味わえない、自然の慈しみを日常で感じ、こころとからだが癒されます。肌に近いナチュラル素材は、使えば使う程木肌に変化が表れ、愛着も増すことでしょう。
ウッド系家具を取り入れる場合には、木の種類はなるべく統一します。白木やダークウッドが混ざってしまうと、途端にちぐはぐなバランスとなってしまうもの。
クラシックインテリアには、深みがあり重厚な存在感を放つウォールナット、マホガニー、チークがよいでしょう。
カントリー風インテリアにはハンドメイドっぽさが表れるようなパイン材で個性的に。
レトロインテリアには経年変化を感じられるような古材がぴったりです。
中には超個性派のゼブラウッドも最近増えており、注目です。

ピンク系

ピンクやレッド系インテリアは、女性らしさ溢れる印象をつくります。とりわけピンクは可憐でふんわりとしたイメージを放つため、無意識のうちに女性らしさが磨かれてゆくようです。ピンクを取り入れる場合は単色のものだと子供っぽくなりがちですので、カーテン、クッション、テーブルクロスなどには小花模様などのパターン使いがおすすめです。
実はピンクは女性だけの色ではありません。男性にもアクセントカラーとして使える特徴的な色なのです。ちょっと強めのレッド系ピンクは、同系色でもあるブラウン系カラーと相性抜群。たちまちオトナっぽいカラー使いになり、おしゃれ度の高いひと味違うインテリアを楽しめることでしょう。

ヴィヴィッド系

ヴィヴィッド系インテリアは上級者向けです。インパクトある個性的な色同士を、ひとつの空間の中でぶつけ合うのは思い切りも必要。外国っぽいインテリアを目指したい人には、挑戦しがいのあるカラー使いですね。
まず最初の取っ掛かりとして、小物類から取り組むのがよいでしょう。時計、ビジュアルブックのグラフィック、クッション、ラグ、テーブルクロス、スリッパ…などで目を慣らし、どんな色が自分のライフスタイルに無理がないか発見します。初めから大きな部分に色を使うと、落ち着かなかったり、せっかくのインテリアコーディネーションにも飽きやすくなってしまいます。
ヴィヴィッド系カラーは白と合わせると、まとまりやすく、スタイリッシュな品格も保たれます。
ポップな雰囲気をつくりたければ、プラスチック素材やツヤのある素材を取り入れるのもOK。エネルギッシュな毎日を謳歌できること間違いありません。